毛髪は3つの層が重なり合ってできており、毛穴のサポートを受けて初めて、元気でコシのある、しなやかな髪に成長できるのです。
このページでは、毛髪と、その成長を支える毛穴の基本的な構造についてお話ししましょう。
まずは、毛髪1本の構造について見ていきましょう。
毛髪1本1本は、細かくみ見ると、3つの層が重なり合ってでてきています。
毛髪の一番外側の層であり、毛髪のツヤや手触りを決めている部分です。毛表皮(もうひょうひ)とも呼ばれます。
キューティクルは、透明なウロコ状の膜が4〜10枚重なってできています。それにより、外から受ける刺激から毛髪の内部を守ると同時に、毛髪の内側の成分が外に流れ出ることを防いでいます。
キューティクルは、熱や摩擦によってダメージを受けやすく、傷ついたり、はがれたりすることがあります。キューティクルの表面には、18-メチルエイコサン酸(MEA)という成分が存在し、キューティクルを摩擦から守る働きをしています。
キューティクルの内側に広がっている層で、毛髪の約90%を占めており、毛髪のコシ(弾力)を造りだしている部分です。毛皮質(もうひしつ)とも呼ばれます。
コルテックスは、たくさんのタンパク質の細長い繊維が束になってギュっと詰まった構造をしており、毛髪のタテ方向(引っ張る方向)に強い性質を生み出しています。一方、線維の束という構造はタテに裂けやすい性質も持っているため、時に枝毛の原因となったりもします。
線維と線維の間は水分で満たされています。また、毛髪の色を決定するメラニンが含まれているのも、コルテックスの特徴です。
毛髪の中心部にある柔らかい層がメデュラと呼ばれる部分です。毛髄質(もうずいしつ)とも呼ばれます。
メデュラは、太い髪の中心にはありますが、細い髪ではなかったりします。メデュラの役割は、まだはっきりと分かっていませんが、強い刺激を受けると空洞化してしまうことで、毛髪の見た目に影響すること分かっています。
毛髪が元気に育つためには、毛髪のベッドである毛穴が必要です。
毛穴は、毛髪1本1本を支え、栄養を送り、髪の一生を見守る役目を持っています。
毛穴の一番奥、毛髪の根本にある、髪の毛の素になる細胞です。
毛母細胞が活発に働くことで、コシがあって強くしなやかな毛髪が生み出されます。反対に、毛母細胞が元気でなくなると、細くて弱い、抜けやすい毛髪になってしまいます。
毛髪の根本部分に接着している皮膚の一部であり、毛髪に信号を伝える神経が通っていたり、毛髪が成長するために必要な栄養素を送ったりしている部分です。
毛髪の成長に必要なアミノ酸やビタミンなどの栄養素は、頭皮の毛細血管を通って毛乳頭まで運ばれてきます。そして、毛乳頭から毛髪の根本になる毛母細胞へ受け渡されます。
毛髪と頭皮を保護するための皮脂(ひし)を分泌するための部分です。
皮脂は、毛穴や頭皮で雑菌が繁殖したり、水分が失われて乾燥したりするのを防ぐ働きがあります。そのため、適度な量の皮脂は、毛髪にとってなくてはならないものです。しかし、皮脂の量が多すぎたり、溜まった皮脂をそのままにしておいたりすると、反対に毛髪を弱らせる原因となることがあります。
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