毛髪は、生まれてから死ぬまで、概ね決まったサイクルをたどっていきます。
このページでは、ヘアサイクルの説明を中心に、髪が生えるメカニズム、ご紹介しましょう。
健康な頭皮には、約10万本の髪が生えています。
その中には、生まれたての幼い髪や、コシがあって力強い髪、年老いて今にも抜けそうな髪など、さまざまなステージの毛髪が含まれています。
健康な人でも、1日に約100本のペースで髪は抜けていきます。しかし、その分新しい髪が生まれてくるため、全体で数が大きく減ることはないのです。
このように、毛髪には、生まれてから死ぬまでのサイクルがあらかじめ決まっているのです。
髪が生まれてから死ぬ(抜ける)までのサイクルを、ヘアサイクルといいます。毛周期(もうしゅうき)とも呼ばれます。
健康な人では、ヘアサイクルが約2〜6年の周期で回転を続けることで、毛髪の量が維持されています。
髪が生まれてから、盛んに成長を続ける期間が成長期です。
この期間は、髪の根本の毛母(もうぼ)細胞が活発に働いて、髪の毛を作りだしながら、毛髪を上へ上へと押し上げていきます。もっとも活発な時期には、髪は1日に0.3〜0.4mmほど成長します。
成長期は約2〜6年ほど続き、次のサイクルへ移行していきます。
毛母細胞の働きが衰えて、髪の成長が止まり始める時期が移行期です。(退行期とも呼ばれます)
この時、髪はまだわずかに成長していますが、成長期ほどのパワーは残っていません。移行期の後半になると、毛穴の奥で毛母細胞に栄養を送っていた毛乳頭も、髪の根本から離れてしまい、髪に栄養は送られなくなります。
移行期は約2〜3週間続きます。
髪の成長が完全に止まり、抜け落ちるまでの期間が休止期です。
この時、毛母細胞の働きはすでに完全に停止しており、成長しきった髪は抜け落ちるのを待つばかりとなります。しかし、成長した髪の下側では、また新しい髪が成長を始めるための準備が行われています。
健康な人では、下側から新しく生まれてきた髪に押し出されるように、古い髪が抜け落ちて、再び成長期へと入っていきます。
休止期は約3〜4か月続きます。
毛髪は、このようなサイクルをたどりながら、成長しては抜け落ちてを繰り返します。
しかし、同じ成長期であっても、体調や栄養状態、睡眠不足やストレス、ホルモンバランスなどによって、成長のスピードは変化します。季節な気候によっても成長スピードは変わるといわれています。
また、髪の成長期に生活習慣が乱れると、成長しても細くてすぐ抜けてしまう髪になってしまうこともあります。
毛髪のサイクルを考えながら、髪にやさしい習慣を心がけましょう。
[管理人:山下]
〒532-0023
大阪市淀川区十三東
1-18-28-2F
TEL.06-6101-3955
FAX.06-6101-3958
→免責事項